「【ClipStudio】初心者向け 効率良く漫画原稿を作る手順解説」の続きです。
以降は原稿作成の手順というよりは、制作時に使用する機能や、便利になる設定やツール、時短テクなどを、既存記事への参照リンクを踏まえて紹介していきます。
- 前回の続きから…
- ネーム・下書き
- コマ割り(枠線の分割や調整)
- セリフ・モノローグ等
- ペン入れ
- トーン塗り(貼り)
- ふきだし
- 素材を効率よく取り出せるようにする為に
- ★役に立つかもしれない関連(?)記事
前回の続きから…
前回の記事で作成した原稿ファイル(テンプレ適用済み)を使用していきます。
EXで複数ページで作成している場合、全ページのサムネイルが並んだページ管理メニューが出ていると思うので、1p目をダブルクリックしてページを開いて下さい。
ページ管理メニューについては、「CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド - ページ管理メニュー【EX】 (clip-studio.com)」に詳しい解説があります。
ネーム・下書き
ネームや下書きに関するトピックです。
先に台詞などを入力しておくのがおすすめ
台詞やモノローグなどのテキストは、ネーム上にとりあえず手書きするという方も多いと思います。しかしクリスタの場合、先に実際に打ち出してしまう方が便利で効率的です。
というのも、EXの場合は「ストーリーエディター」という機能があるためです。(PROでは使えません。)
「ストーリーエディター」上に入力したテキストは、自動でテキストオブジェクトとして生成され、任意のページ上に貼られます。テキストを分けるには改行を2回挟むだけで良く、外部に打ち出したテキストをまるごとコピペ→改行すれば、一気にテキストオブジェクトの作成が出来ます。また、指定ページへの追加挿入や後からの移動、選択したテキストのフォント設定をまとめて変更することも可能です。
使用方法などは、公式の以下のTIPSを参照して下さい。
ネームを何度も修正する人などは特に、手書きするよりも実際のテキストを先に作成して移動させながら利用すると、作業効率が上がると思います。
なお、作成されたテキストデータはフォルダー外に出ていると思うので、自分でテキストフォルダー内に移動させて下さい。
アナログで描いたものをスキャンして利用したい場合
ファイルメニューの読み込みから、画像を読み込んで貼り付けます。詳しくは「CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド - 読み込み (clip-studio.com)」を参照。
PCの場合、外部フォルダから直接レイヤービュー上にドロップしても貼り付けできます。
コマ割り(枠線の分割や調整)
コマを割る方法については、以下のページで詳しく解説しています。
【ClipStudio】コマ割り機能 簡単解説&小ワザ紹介 - 物覚え雑記帳 (hateblo.jp)
コマの重なり順の変更方法や、ブチ抜きが楽になるツールの紹介なども記載しています。
セリフ・モノローグ等
上に既に書いてしまいましたが、EXの方はストーリーエディターを使用するのがおすすめ。勿論ネームなどをしながら直接ページ上に打ち出しても良いです。
また、よく使う文字サイズやフォントを設定したサブツールを用意しておくと便利です。(↓レパートリーがあまりいい例ではないですが…)
左図下部赤丸の「+」でサブツールが複製出来ます。設定を終えたら、左図のツールプロパティ左上の「Ξ」→「初期設定に登録」をクリックしておきましょう。
ペン入れ
ペン入れをする際、下書きのレイヤーを見やすくする機能があります。レイヤーまたはフォルダーを選択して、レイヤーパレット右上の「レイヤーカラーを変更」アイコンをクリックするだけです。
また、左から3つめの「下描きレイヤーに設定」をクリックすると、選択範囲などの参照元に下書きを含まなくしたり、ファイル出力時に表示したままでも出力しないようにも出来ます。クリックしておくと安心です。
公式ガイド→ レイヤーパレット (clip-studio.com)
コマの枠線をブチ抜いた表現(コマ枠の一部を消して絵を描く)をしたい場合は、こちらの項目を参照下さい。
トーン塗り(貼り)
画像素材形式のトーンの貼り方、前ページでは紹介しなかったトーンレイヤーの使用方法ほか、トーンに関する基本的な知識などを、以下のページにまとめてあります。
【ClipStudio】トーンの貼り方,塗り方 簡単解説+時短素材 - 物覚え雑記帳 (hateblo.jp)
トーン・ベタ塗りの時短コツ
ベタ・トーン塗りを素早く効率的に行うコツ(機能やツール)もいくつかあります。こちらも別ページで詳しく解説しているのでどうぞ。
【ClipStudio】漫画原稿のベタとトーン作業を素早く行う方法 - 物覚え雑記帳 (hateblo.jp)
ふきだし
ふきだしは普通のペンで描写するほか、特殊なふきだしペンやふきだし素材(画像形式に近い)ものを利用する方法があります。作成方法や設定項目については、以下の公式のリファレンスガイドを参照下さい。
また、色々素材が配布されているので、以下のまとめページから好みに合うものを探してみてください。
素材を効率よく取り出せるようにする為に
漫画でも良く使う素材。沢山DLしたはいいものの、取り出すのに手間がかかる…という方も多いはず。そういう方は、是非以下のページもご覧下さい。
【ClipStudio】おすすめの素材の管理と素材パレットの整理方法
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大まかな作業については大体このくらいかなと…。
また何か思いついたら随時追加したいと思います。
★役に立つかもしれない関連(?)記事
フルタイムワーカーが平日3時間+土日×2ヵ月程度で同人誌を出していた時の話