最近、少しずつですが人体構造を学び直しています。大昔に勉強して大まかな形は把握しているのですが、まだまだ曖昧な部分が多かったのです。今こそ人体をほぼソラで描けるようになりたい!
ということで、今回は人体構造(美術解剖学)の効率の良い学び方について持論を少し語ります。(※2024/5/21 学習方法を少し修正しました。)
人体構造(美術解剖学)を一から学ぶなら…おすすめ資料
人体構造の一からの学び方については、以前「即戦力になる!おすすめ美術解剖学本紹介」に書きました。
もし今私が一から学ぶとしたら「ソッカの美術解剖学ノート」を一冊目に選ぶと思います。単純な解剖図だけでなく、幅広い知識と共に解説されていてとても覚えやすそうなので。
また、今は講師が一から解説してくれるオンライン講座などもあるので、時間とお金に余裕があるならそういったものを選ぶのも良いでしょう。
ただし今回の私の場合、大体は分かった上での細部の学習なので、他の手持ちの資料だけで挑んでみています。
学習方法について
解剖図の模写の前に大まかな構造を把握する
目的が絵なので、学習方法としては、当然実際に模写してみるのが一番効果的でしょう。でも個人的に、単純に解剖図などを模写していくだけでは少し非効率に思います。初めて一から学ぶ人は、ソッカの本にまとめられているように、まず動きや構造を見て・読んでぼんやりとでも把握してから模写してみるのが良いと思います。
散らばった資料をまとめ直す
私は資料となる本や画像、3Dモデルは沢山持って・知っています。でも、一つで完全にカバー出来ているものは意外にありません。少なくとも構造をしっかり覚えきれていない状態だと、これだけではここがいまいち分からない…本当に合っているのか不安…みたいになることも多いです。それに何か描いていて参照したい時にも、それらを跨いで情報を探すのは困難で、結果妥協してしまうことがよくあります。
なので学び直しと同時に、関連する情報を自分でまとめ直しています。
方法は大体以下の通りです。
- 学びたい部分を選定。上腕のみなど、なるべく小分けにした方がとっつきやすいです。
- その部分の解剖図を参照し、筋肉を一つずつ、骨のどこからどこに付いているか調べ、分かりやすい画像資料を集めていく。本でも良いですが、画像検索の方が色々出てきておすすめです。私は手持ちの電子書籍のスクショなども使いました。
- 集めた資料・画像をデジタルのノートにひとまとめにしておく。
- 大体終わったら、なるべくそこに隣接する部位を同じようにまとめていく。
こうすることで、ざっくりとですが構造を学びながら、復習・参照もしやすいまとめ資料が出来ていきます。
資料や学習内容のまとめに使うツール
上記のまとめ用のツールとして、画像を一つのキャンバスにまとめられる「PureRef」を使うのも考えました。が、これはコラージュ的に四方に展開させていくリファレンス画像向けのソフト。資料の閲覧はPCばかりではないですし、スマホから開いて単体画像同士をサクッと比較したいことなどもあると思いました。
なので、普通に縦方向に展開できるツールを選択。私は自分のみ公開の個人メモ用のはてなブログがあるのでそれを。シンプルでメモしやすく、画像も沢山保存出来て容量の心配いらずなので。はてなブログはスマホアプリもありますし、オフラインでも閲覧したかったらwebアーカイブとして保存しておけばいいかなと。もしそれ以外を使うなら、Evernoteなどでも良いかもしれませんね。
それと、上の人体構造(解剖図)の資料用ノートとは別に、苦手なポーズのリファレンス集も作っておければ理想的。その場合こそPureRefかPinterestが良いかなと。
⇒2025年現在はiPhoneのプリセットアプリの「フリーボード」を使ってます!
iPhoneアプリ「フリーボード」で絵の資料をまとめると便利 - 物覚え雑記帳
スマホで手軽に作成・参照出来るので、今現在iPhoneユーザーには一番のおすすめツールです。
実践的な勉強と練習
次に、より実践的な勉強と練習方法を紹介します。
- その解剖図を模写してみる。(この時点で見ないで描けるようになるまで繰り返すのはちょっと非効率。1~3の繰り返しがおすすめ。)
- 資料に近いポーズの写真を見つけ次第、まず自分でその皮膚下の解剖図を想像してみる。もし分からないところがあれば、再度資料を確認して学び直す。
- その写真を解剖図と照らし合わせながら模写してみる。
- その写真が特に分かりやすいものであれば、ノートに一緒に貼っておく。(あまり多いようならリファレンスとして別に保管。)
- 資料無しでも大体描けるようになっているか確認に描いてみる。
やるタイミングですが、一つの部位のまとめを作るごとにこれをしっかりやろうとすると時間がかかるので、とりあえずは1の模写だけで次のまとめ作成に進んでも良いかと。一度基本となる参照しやすいまとめ資料が出来ていれば周回しやすいですし、後で足りない情報を足したり、色んなメモも添えておけて便利です。
今はまだ上のまとめを合間に作りはじめたばかりでなかなか描けていませんが、早いところ全身のまとめを作って覚えたいところです…。