BlenderMarketで販売されている車+その他乗り物のオブジェクトセットをメモがてらに紹介しておきます。
ただしこれらの商品はライセンスに制限があり使用には注意が必要なので、それについても簡単に説明します。自己判断になりますが、考え方や使用方法によっては、イラストや漫画にも使えるかも…?
ライセンスについて(重要)
商品リンクを紹介する前に、大事なライセンスについて見ていきましょう。
ライセンスは「Editorial Use」
Blender Marketで販売されている乗り物類のライセンスは基本的に「Editorial」となっており、以下で紹介する商品もこれに当たります。
「Editorial Use」とは一般的に、教育目的や公共機関、ドキュメンタリー、ニュース、社説作品などでのみ使用でき、広告、プロモーションなど、商業目的には使用できないことを意味します。
これは主に、モデルとなった商品などが、企業が著作権や商標権を持つものであるための制限です。(写真素材の場合だと、被写体の肖像権や私有資産の権利が原因であったりもします。)※商品によっては他の要因である事も考えられますのでご注意。
Blender Marketのライセンス説明ページ「Editorial」をまるごとgoogle翻訳にかけると以下になります。
編集ライセンスは、購入者であるあなたに、購入した製品を編集目的で1回使用する機能を付与します。
購入した製品を個人的および商業的に使用する場合は、追加のライセンス、権利、許可、リリース、または編集以外の使用の許可を得る必要がある場合があります。 著作権で保護された、または商標登録された画像、ロゴ、ブランド名などを含む製品の使用許可を取得するのは、購入者の単独の責任です。
さらに、次のいずれかに違反すると、ライセンスに違反します。
元の作者からの明示的な許可なしに、購入した製品を再販、再配布、または再パッケージ化することはできません。
購入した製品をロゴ、透かし、またはいかなる種類の商標にも使用することはできません。
…ということですが…。問題はやはり著作権や商標に関すること。モデルとなった車のデザインなどは各企業が権利を持っている物のため、3Dモデルの販売側が勝手に使用許可を与えることは出来ないというわけですね。以下で紹介する素材のFAQやratingsでのやりとりをみても(※各素材の紹介項目に転記します)Editorialライセンスである理由はその点が原因のようです。
実際、漫画やアニメ・ゲームなどでは実在の商品を少し変えて描いていることが多いのもこのためですね。
商標権を侵さない範囲でなら…?
ここからは個人的な考え方と解釈になりますので、あくまで参考として、最終的な判断はご自分でして下さい。また、Editorialライセンスである理由が商標権の問題のみと仮定した場合の話です。(今回は紹介する素材の販売側の話を元にそうであると判断しています。)
このブログを見て下さる方は絵や漫画を描く方が多いはずですので、商業イラスト・漫画作品や金銭を受ける同人作品に、画像として(加工やトレスして)使用出来るのか?が気になる方も多いと思います。
前述の通り、漫画などの商業作品でも、実在の商品を一部改変して登場させることが当たり前のように行われています。ここで紹介する3Dモデルは現実の商品とかなり近いものも多いのでそのままでは流石に危ういと思いますが、最終形態の絵が現実の物と差異がある、もしくはその商品と分からない程度にまで改変されていれば大丈夫と判断することも可能ではないでしょうか。モデルの改変が認められるのかが心配な場合は、コメントなどで販売者に直接質問してみるのも良いと思います。
商品リンク
前置きが長くなりました。販売数の多い商品を2つ紹介します。たった2つですが共に大量のモデルセットで数で割ればかなり割安なので、どちらかで十分な範囲をカバーできそう。ただし外車がメインです。乗用車以外にも自転車や飛行機なども有り。
商品内容はページを見てもらうのが早いので省きますが、かわりにライセンスについての引用画像を添えておきますので、使用の判断素材にして下さい。
Car - Traffiq Library - Rigged Cars
「ratings」内にライセンスについて購入者とのやり取りがありました。
(この感じを見るにモデル自体もライセンスを取らずに売ってるんですよね多分…。)
Car Transportation - Addon Car and Vehicle rigged cars Library car
こちらは「FAQ」にライセンスについての記載があります。
(絵になら大丈夫そう…?ゲームはダメですってよ!)
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現実の商品に関するものは難しいですね…。
絵や漫画の作画補助としてかなり役立ちそうなので、ライセンスの心配さえなければ積極的におすすめしたいものです。ちなみにクリスタASSETSなどではやはり現実の車にそれなりに似たモデルが販売されており、商用禁止ではありません。これも判断要素のひとつとしてどうぞ。