別ブログに書いた記事の書き直しです。他人にも少し役立つかもしれない話はこちらにも共有しておくことにしました。
「過去の自分の絵と比べて劣化した（かもしれない）」と思い、落ち込んだことがある人も多いはず。絵だけでなく、漫画でも小説でも、何か作品以外でも。
そんな時考えてみて欲しいのが、
- 比較している絵は同じくらい手間と時間をかけていたかどうか？
- 描いていた時の精神状態はどうだったか？
ということ。
実は、一生懸命時間をかけたものや同時期の作品内での選り抜きと、今の落書きや平均的な出来と比較してしまっていることが結構あります。
また、余裕がある中でのんびり描いたものと、締切や仕事に追われて必死で描いたものなど、当時と今の精神状態が違うということもよくあります。精神が安定している時と不安定な時では、パフォーマンスにも差が出るものですよね。
それでも、やっぱり単純に劣化している、と思うこともあるとは思います。
ただ、そういう場合でも、以下のような原因はないでしょうか。
- 慣れの違い。他人の影響を受けて描き方を変えたり、描くキャラなどの系統が変わったりと、新しい事や方向に手を出した。まだ日が浅いのに、過去の描き慣れた状態の絵と比較している。
- 重点の違い。描く時に重点を置いたところが違うのに、同じ点で評価してしまっている。例えば、描き込み満載の線画を目指したのに、綺麗な線画を目指した時の絵と、線画の綺麗さで比較してしまっているなど。
そしてこれは、他人と自分との比較でも言えます。
極端な話、上手い人と自分では、今までに費やした時間、絵習得へのアプローチ（学校に行ったり良い講座を受けたり）、今現在かけられる時間や精神的余裕が違ったりします。
上手い人がさら～っと描いたように見える絵は、実際は下書きもしていたり時間がかかってるかもしれないし、本当に早く描けていてもそれまでの積み重ねが全然違うのかもしれない。
なので、単純に出来で比較して、能力が低いと必要以上に落ち込むこともないと思います。
一番目を向けるべきは自分の理想と、この先どうしたらそれに到達出来るかだと、私自身心がけています。
勿論、過去と比較することで、何か良かった点を見失っていないかとか、当時重視していたものを今も生かせないかとか、見出せることも色々あると思います。この時くらい時間を取るには？昔みたいにリラックスした状態でやるには？など、現状を見直すきっかけにもなるかもしれません。そういった軌道修正や改善に役立てるつもりで見返すのは有用だと思います。
過去の絵や他人と比較して落ち込んだり辛くなった時は、これらを思い出してみてくださいね。
