少し前にクリスタアセットで「レイヤーを分けて塗る為のブラシセット」として配布していたものを見直して設定や名前を改訂し、「準プリセットな塗りブラシセット 」として再アップしました。この記事はその備忘録です。
作業雑記
クリスタの初期ブラシは意外にごく標準的という感じでもなく、それぞれの違いも分かりにくく、更に表示される設定項目の解説を読んでもイメージ通りのブラシを作るのはなかなか手間に感じていました。もう少しここをこうしたい…と弄ったりDLしたのを追加していくとすぐ訳が分からなくなって似たブラシだらけになっちゃう。
なので、クリスタブラシの主な特徴を備えたベース的なブラシが各種揃っていて、細かい差異は使用中に随時調整しながら使える、そんなセットを自分の為に作っておくことに。
私はほぼ色ごとにレイヤーを分けて塗るタイプなので、最初はそれに特化して色混ぜは二の次で作成し、「レイヤーを分けて塗る為のブラシセット」としてアップしたのですが、折角だからやっぱり色混ぜも考慮しようと一部のブラシをあらためて見直し改訂しました。
前より差異もはっきり出せてより汎用的になった…かな？複雑なことに結果的には逆にプリセットにあるものと大差ない感じになってしまったのですが、それでもツールプロパティに表示される項目を整理したり、値を差異が分かりやすいように揃えたり、筆圧設定の曲線をシンプルにしたりと、細かい調整をしてあります。
なお素材はバージョンアップではなく新規でアップし、前バージョンの備忘録記事は削除しました。
設定メモ
解説は素材ページにほとんど書いたのですが補足とメモ。
塗りぼかし
初期の「塗り＆ぼかし」というクリスタ独特のブラシを少しだけ調整したものなので、名前もほぼそのままにして、もう少しアレンジしたのを2本。
アクリル／油彩／水彩
設定自体は大差なく、油彩と水彩は「絵の具濃度」の値が「常にMAX」と「筆圧最大でも50」の違いだけなのですが、描写結果には結構差異が出ます。描写部分が透明ピクセルだった場合、「絵の具濃度」が低いほど透明ピクセルを混ぜ込むという感じの設定。アナログでいったら絵の具：水分量のコントロールみたいな。「絵の具量」と「色延び」の値差より描画結果の違いが大きいと思ったので、これで2本に分けました。
以上の通り、色ごとにレイヤーを分けて塗るスタイルの場合、この「絵の具濃度」を100以下にして透明ピクセルを混ぜ込むようにした方が、色を綺麗に馴染ませることが出来ます。
エア塗りブラシ
輪郭がエアブラシくらいぼけながらも濃度もちゃんと出るものが欲しくて作成。ボケ具合は筆圧ではあまり変わりませんが、筆圧が高いと濃度が高く、低いと薄く出て、ほぼ力を入れずに輪郭をなぞれば強くぼけます。頬を塗る時におすすめ。
マーカー
自分では使わないタイプですが一応。半透明で重ねても混ざらないブラシ。
色塗りが快適になったよ～
今まで色んなブラシをDLしてはサブツールに登録しまくるも、いざ塗る時にどれを選んでもいまいち期待通りの描画結果にならず（上手く馴染まないとか混ざり過ぎるとか）地味にストレスと手間を感じ続けていたのですが、前回のセットを作成してからだいぶイメージに近い描写が出来るようになりストレスも減りました。
自分用にカスタマイズしたので当然といえば当然ですが、他の似たような悩みを抱えている方もこれによって自分好みにカスタマイズしやすくなるといいな～と願ってます。
