CLIP STUDIO ASSETSから、モノクロ漫画の髪の細かいツヤベタ、描き込み描写に個人的におすすめしたいブラシを紹介します。
レイヤーのモノクロ化で使えるブラシ
以下で紹介するブラシは、カラーやグレーレイヤーに使用するブラシとして配布されているものです。しかし、これをモノクロ変換表示したレイヤーに使用することで、細かい髪のツヤベタが描写出来るようになります。
★使用方法(必読)
※最初からモノクロのレイヤーに描くのではなく、
- カラーまたはグレーレイヤーに何か二値以外のペンで描写後、
- レイヤープロパティをモノクロに変更して使用して下さい。
閾値とアルファのスライダーが表示され、レイヤーアイコンには赤い枠が付いている状態です。1.で描写したものは2.の変換後消してOK。そのレイヤーを素材登録しておくと便利です。
※この状態はあくまで疑似的に二値化表示している状態なので、範囲選択などに影響が出ることがあります(実際はグレーで描画されている部分が、白判定されていたりするため)。
では、おすすめのブラシを3つ紹介します。綺麗なツヤベタというより、細かめにザクザク描き込んだような描写になるものです。
描画例画像は、どれも左側が通常での描写、右側がモノクロ変換での描写です。元々筆圧に応じて多少濃淡が変わるブラシですが、必要に応じて透明度を下げて描写量を変えるのも良いかも。
【無料】ザッサラ絵筆油彩風
【無料】平筆B
【無料】毛筆水彩
※多少調整が必要かも…。描画の間隔を「狭い」から「固定」の1にするのがおすすめ。
☆作画例
原稿サイズはA5仕上がりです。
一つ目の「ザッサラ絵筆油彩風」で適当にザクザク描写後、透明色に切り替えて少し削り、一部(左側の細かい部分)に「毛筆水彩」で1,2ストロークだけ描き入れてみました。
かなり手間が少ない割にしっかり描き込んだようになってくれました!(ただし線の輪郭はザラつくので、綺麗な線にしたい方には不向きですね…。)
ついでにもう一回、今度は毛筆水彩多めに描写してみました。毛筆水彩は細かいので、大ゴマでの繊細な描写向きだと思います。
髪用に配布されているブラシ
折角なので、他にモノクロの髪用に配布されているブラシもいくつか紹介しておきます。
【10cp】つや髪ハイライトペン
【60G/60cp】修羅場用ツヤ出しペン
【150cp】書き込みブラシ3set
※長さが足りない場合は、厚みを変更すると多少対応出来ます。
【30cp】影・斜線・描き込み用多重線ブラシセット
こちらの入り抜き有りのものも、モノクロ化で使うのがおすすめ。