当ブログ記事「【ClipStudio】色塗り用のブラシを自分好みにカスタマイズする方法」は設定項目をピックアップしての解説なので、求めている設定から方法を参照出来るリストを作成しました。
あまり変わった特色がないベーシックな色塗りブラシで使える、ごく基本的な設定に絞っています。
DLしたブラシでここが惜しい!という特徴を改善する手助けになればと思います。
※各設定項目は、 [ツールプロパティ]パレットの右下にある、スパナのマークをクリックすると表示される、[サブツール詳細]パレットから変更出来ます。
- ☆公式のTips
- ブラシサイズを筆圧・傾き・速度・ランダムに反応させたい
- ブラシを半透明にしたい・濃淡を出したい
- 下地を混色する・しないようにしたい
- ブラシの輪郭の硬さを変えたい
- ブラシの先端の形を変えたい
- 描画の入り・抜きのサイズや濃度を変えたい
- 描画の輪郭を水彩のように滲ませたい
- 線画からはみ出さないようにしたい
☆公式のTips
以降の説明は、一部設定に絞ったごく端的な内容になっています。
画像と共に詳しい解説を参照したい場合は、下記の公式のTipsページをご覧下さい。
- サブツール詳細パレットを使いこなす①基本 "ツール設定・色塗り #2" by ClipStudioOfficial - お絵かきのコツ | CLIP STUDIO TIPS
- サブツール詳細パレットを使いこなす②描画ツール "ツール設定・色塗り #3" by ClipStudioOfficial - お絵かきのコツ | CLIP STUDIO TIPS
ブラシサイズを筆圧・傾き・速度・ランダムに反応させたい
[ブラシサイズ]横、右端のアイコンの[影響元]
目的の項目にチェックを入れ、[最小値]をお好みで設定します。
[最小値]は、各項目の入力値が最小の時、設定元の数値の何%で描画するかです。

例えば[筆圧]にチェックを入れ、最小値を下げると、筆圧だけで筆跡に強弱が出せるようになります。
また、下の「筆圧設定」のグラフ図の線を調整することで、筆圧に対する反応も調整することが出来ます。このグラフの設定については、以下のページが参考になると思います。
奇跡も魔法もないがクリスタの筆圧設定はお前を神に近づける|苺あんここ|pixivFANBOX
ブラシを半透明にしたい・濃淡を出したい
以下のいずれかで設定
- [インク]>[不透明度]
- [ブラシ形状]>[ブラシ先端]>[ブラシ濃度]
どちらも値に応じて描写が半透明になるものですが、ペンを上げずに同じ場所でストローク(押)し続けた時に違いが出ます。
- [不透明度]を下げた場合、一律の濃さで塗られます。(ブラシ先端が重なっても同じ不透明度で描画されます。)
- [ブラシ濃度]を下げた場合、色が重なって濃くなっていきます。(重なった部分は重ねた分の濃度になります。)
※1ストローク中にブラシの先端をどの程度の間隔で描画するかは、[ブラシ形状]>[間隔]で設定出来ます。
※「不透明度」はショートカットで変更出来るようにするのがおすすめ。初期設定は、不透明度を上げる→ Ctrl + ] / 不透明度を下げる→ Ctrl + [ 。ただしこれだと任意の値に一発で変更することができないので、ショートカットの[インク]>[不透明度を10%にする]からの100%までを、それぞれ数字キーに割り当てるのがおすすめ。(100%は0のキー。)
濃淡を筆圧・傾き・速度・ランダムに反応させたい
以下のいずれかで設定
- [インク]>[不透明度]横、右端の[影響元]
- [ブラシ形状]>[ブラシ先端]>[ブラシ濃度]横、右端の[影響元]
設定内容・方法は、前項目のブラシサイズの[影響元]と同じです。
下地を混色する・しないようにしたい
[インク]>[下地混色]のチェック
下地混色をオンにすると、筆を重ねた時に色が混ざるようになります。
混色パターンや各項目についての解説は、以下の公式ページを参照下さい。
- [3]インク(サブツール詳細パレットを使いこなす②描画ツール "ツール設定・色塗り #3" by ClipStudioOfficial - お絵かきのコツ | CLIP STUDIO TIPS)
- CLIP STUDIO PAINT ユーザーガイド | 公式マニュアル>あ行>インク
ブラシの輪郭の硬さを変えたい
[ブラシ形状]>[ブラシ先端]>[硬さ]
5段階の設定で、1が一番柔らかくぼけた輪郭に、5が一番シャープな輪郭になります。
※ブラシ先端を画像に設定している場合は無効になります。
ブラシの先端の形を変えたい
楕円にしたい
[ブラシ形状]>[ブラシ先端]>[厚さ]・[向き]
ブラシ先端の基本形状は[円形]ですが、厚さ(水平・垂直に対して何%拡縮するか)とその向きを調整することが可能です。[影響元]設定も有効です。
それ以外の形状にしたい
[ブラシ形状]>[ブラシ先端]>[先端形状>素材]
[先端形状]を[素材]にし、その下の枠の右下・新規アイコンをクリックすると、ブラシ先端形状を素材パレットから選択・設定することが出来ます。
詳しくは公式ユーザーガイド「ブラシ先端」の項目を参照下さい。
※素材をどの程度の間隔で描画するかは、[ブラシ形状]>[間隔]で設定出来ます。
※素材を設定すると、[硬さ]の項目は無効になります。
描画の入り・抜きのサイズや濃度を変えたい
[入り抜き]>各項目
筆圧に関わらず、線の引きはじめの”入り”と引き終わりの”抜き”に、指定したパラメータの設定を反映させることが出来ます。
[入り抜き]の右のボタンをクリックして表示される[入り抜き影響先設定]で、「何をどのように変化させるか」を選び、[入り][抜き]のチェックでオン・オフを切り替えます。チェックが外れていれば、他の項目を設定していても無効になります。
詳しくは[15]入り抜き(サブツール詳細パレットを使いこなす②描画ツール "ツール設定・色塗り #3" by ClipStudioOfficial - お絵かきのコツ | CLIP STUDIO TIPS)を参照下さい。
描画の輪郭を水彩のように滲ませたい
[水彩境界]>各項目
[水彩境界]にチェックをすると、ブラシの縁に水で滲んだような効果が付きます。数値が高いほど水彩境界の幅が広く、色が濃くなります。
詳しくは[12]水彩境界(サブツール詳細パレットを使いこなす②描画ツール "ツール設定・色塗り #3" by ClipStudioOfficial - お絵かきのコツ | CLIP STUDIO TIPS)を参照下さい。
線画からはみ出さないようにしたい
[はみ出し防止]>各項目
[参照レイヤーの線からはみ出さない]にチェックをすると、参照レイヤーを参照先にして描画するとき、参照レイヤー上の描画からはみ出さないように出来ます。
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