クリスタ素材配布サイト「CLIP STUDIO ASSETS」から、カスレが出る漫画向けのペンを紹介します。カスレといっても、線が細かく飛ぶものだけでなく、極細で描いた際ザラついて見えるものも含みます。
今回は特に自分用のメモがてらといった感じで、「細かい作画向きの漫画原稿用ペン」とかなり被るのですが…。細部の描写にかすれた線が書きたいという方も結構いると思うので、参考になれば。
(2022.10.10 参照画像追加 /10.09 ペン追加&削除、情報を整理。)
注意事項
「グレー→モノクロ化」と記載されたものは、まず「グレー」か「カラー」のレイヤーに描写した後、レイヤーの表示色を「モノクロ」に変更することで線が飛びます。(いきなりモノクロレイヤーに描いた場合は変化がないものもありますので注意。)
「色の閾値」「アルファの閾値」のスライダーを調整することで多少飛び具合を調整出来ます。
また、かすれすぎる場合はブラシサイズ影響元設定の「速度」の値を上げると抑えられるものもあるので試してみてください。
通常の線画ペン
【無料】しげペン改
環境によっては設定を大きく調整する必要があります(調整方法はこちら)。他のペンと比べて太めでも大胆にかすれてくれます。一応グレーレイヤーでも濃淡があるのでかすれて見える線になります。かなりアナログ感が出ます。
【無料】ペン入れ汎用ブラシ
グレー→モノクロ化でかすれ。強弱はあまり出ません。
【無料】くっきりガサペン
ガサガサかすれるラフめのペン。
【無料】Mameoインク
グレー→モノクロ化でかすれ。同作者のMameoペンは入り抜きはインク溜まりになりますが、中間は速度で線が飛びます。
【無料】さらペン&ざかペン
ざかペンの方。グレー→モノクロ化でかすれ。速度でかすれ、抜きは残ります。
【無料】シミペン・改
グレー→モノクロ化でかすれ。0.5くらいで細かくかすれます。
【無料】kkペン
極細でかすれます。グレーレイヤーでもOK。
【無料】ラフGペン。
グレー→モノクロ化でかすれ。デフォルトサイズ大きめのペンで強弱が付きやすいので、大きめのままでも力を抜けばかすれます。細いと速度でかなり飛びます。
【無料】かしゅペン
速度を上げると線の中間が大胆に線が飛びます。入り抜きはインク溜まりになります。
【無料】ゆおかすれペン
グレー→モノクロ化でかすれ。極細サイズでないとカスレません。
【無料】強弱GペンR
自作。力を抜いて極細で描くと細かく飛びます。
【無料】ざらめ二値ペン
自作。モノクロレイヤー以外でも二値になるざら付いたペン。極細で細かくかすれます。部分使い向けかも。
【無料】カサGneo
極細でかすれます。細かいタッチ付けに使えそう。
部分使い・背景用
【無料】入抜削られザラペン
頬の斜線用に作ったペン。入り抜きがカケアミとかで削ったようになります。超細い線で超細かくタッチ付けしたい人に。
【30G/50cp】かっすかす背景用とぎれペン
背景用。細くて良い感じにかすれます。アナログ感が強いです。
ざっと思い出せる範囲であげましたが、まだまだあった気も…。思い出し&見つけ次第追加したいです。
参照画像
ついでに、上で紹介したペンの中で自分がサブツールに残してあるものを実際に描いて比較画像を作ってみました。全部じゃなくてすみませんが参考になれば。
グレーレイヤーに描写してからモノクロに切り替えています。大体かすれ始める太さで描いています。入抜削られザラペンだけ別リストにあるので左画像に入ってません。名前に(間飛)と入れてあるのは線の間が飛ぶものです。
画像には入っていませんが、「くっきりガサペン」も確か「しげペン改」くらいの太さでも満遍なくかすれるものだったような…。
私は入り抜きがかすれて消え入るようなペンが欲しかったので、こう比べてみると自作のペンも他とは少し違う特色を持っているのが分かり、作った意味があったなと思えました。ただ、圧倒的に細いので、これがもっと太くてもかすれるようなものも欲しいですね…。そうなるとしげペン形式にインクの出に濃淡を出してモノクロで飛ばすしかなさそうで、結局しげペンに酷似したものになりそうで悩みます…。でもちゃんと違いのあるものが作れないか今度挑戦してみたいです。