物覚え雑記帳

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【ClipStudio】3D素材を思い通りにセッティングするコツ

クリスタの3D機能は一通り把握しているけど、思い通りにセッティングするのはまだ難しい…という方へ、3D素材を思い通りにセッティングするコツや便利な素材を紹介します。なお、3D素材の基本的な知識や操作方法についての解説は、こちらの記事をご覧ください。

 

 

四面図パレットを使う(EX版のみ)

 EX版のみということもあって意外に知らない人も多そうなこの機能。

CLIP STUDIO PAINT リファレンスガイド - 四面図パレットの機能

3Dレイヤー上の3D素材を、4方向から表示するパレットです。3D素材を配置する場合、同時に4方向から確認できます。また、3Dレイヤーのカメラの位置や注視点の位置を変更できます。[四面図]パレット上で変更したカメラの位置は、キャンバスに反映できます。キャンバス上でカメラの位置を変更した場合も、[四面図]パレットに反映できます。

アングルを固定したままポーズを変えたいけどこのままでは上手く動かすことが出来ない、このアングルからはオブジェクト同士の距離感がいまいち把握できない…などという状況に便利です。

ただし動作は結構重いので、低スペック環境の方は注意。気長にゆっくり動かしましょう。

 

アングル操作に便利な素材

有償になってしまいますが、3Dのアングルを設定するのに便利な素材をご紹介します。

アングルプリセット集 - CLIP STUDIO ASSETS

assets.clip-studio.com

「2点透視1点透視といった漫画でよく使うパース手法(15度刻みに360度を網羅)を中心に多数のアングルを収めた視点プリセット集です。 部屋の描画サポートや正確な角度からの3D素材閲覧などが行えます。」(説明本文から引用)

デフォルトのアングルプリセットは角度の刻みが少なく、操作に慣れていても任意の視点に合わせるのはなかなか難しいものです。また、3Dは基本的には3点透視なので、漫画では不自然・大げさになりすぎてしまう、三点透視での加筆は難しいなどということも多いでしょう。

この素材を利用すれば、一点透視・二点透視での視点に合わせることが出来るので、大幅な加筆を要する背景関係の3D素材も、比較的楽に合わせることが可能になります。

先に背景を描いて3Dモデルを合わせるより、先にこの素材で好きな角度の視点を設定しLT変換をしてから、その3Dのパース定規を転用して描いていくのがおすすめ。

 

なるべく二点透視に近い視点を作る方法

上の素材を使うのが一番ですが、お金をかけずに出来る限り一点・二点透視に近い角度のアングルを設定する方法を紹介します。

 

1. カメラアングルのプリセットから近い角度を選ぶ

3D素材をクリックすると下部に出てくる「オブジェクトランチャー」の「カメラ」から、イメージに近いアングルを選択します。後の調整が比較的楽になります。

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オブジェクトランチャー左端、④がカメラアングルプリセット

2. カメラの左右方向のアングルを調整する

「サブツール詳細」(上の③スパナアイコンから開く)から「カメラ」の項目を表示すると、「カメラ位置」のスライダーがあります。

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サブツール詳細、カメラ

CLIP STUDIO PAINT ツール設定ガイド - カメラ」にある通り、「カメラ位置」は注視点(任意のオブジェクト)を起点にカメラ自体が回転し、「注視点位置」はカメラを起点に注視点が回転します。そして、カメラの視界に対して、「X」は左右、「Y」は上下、「Z」は前後に対応しています。

今回は「カメラ位置」で調整していきましょう。(こちらの方が3D素材を複数置いている時でもイメージと調整がしやすいと思います。)

スライダーを動かすとカメラ自体が上下左右前後に移動するため、キャンバス上のオブジェクトが極端に大きくなったり小さくなったりします。しかし、「オブジェクトラインチャー」の「編集対象を注視」をクリックすれば、選択されている3D素材やパーツにカメラが注視、つまり3D素材を中心に視界が寄ってくれます。

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「X」を動かすと遠くなったが「編集対象を注視」でアップに

スライダーは角度刻みなどでもないので位置を掴むのがなかなか難しいですが、「カメラ位置」のスライダーを適当に動かしたあと「編集対象を注視」クリックするのを繰り返して、思い通りのアングルになるように調整しましょう。ただし、オブジェクトを視界の中心以外に配置したい場合は、後ほどの調整で多少アングルが変わるので、現時点ではそれほどキッチリ決めなくて構いません。

以上でお察しかもしれませんが、二点透視にしたい場合は、まず「X」の左右にだけ動かし、任意の3D素材やパーツに注視をさせて、アングルを決めてください。

 

3. カメラの前後の距離を調整する

任意のオブジェクトが視界の中央にアップになった状態から、今度は「カメラ位置」の「Z」のスライダーでカメラとオブジェクトの距離を調整します。キャンバス上の「移動マニュピレータ」のカメラの前後移動でも可能です。

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移動マニュピレータ、③

 

4. オブジェクトの位置を調整する

ここから更に、任意のオブジェクトを視界の中央以外にしたい場合は、2つ方法があります。

3D素材を複数置いていて配置は変えたくない場合

「サブツール詳細」>「カメラ」の「注視点位置」のスライダーを動かして、視野を調整します。

3D素材が一つで配置を変えても良い場合

オブジェクト自体の位置を調整します。「移動マニュピレータ」(上図の④~⑧)で操作するか、「サブツール詳細」の「配置」で任意のオブジェクトを選択して「位置」や「回転」を調整します。 

 

こうすることで、視界を二点透視に保ったまま、オブジェクトの配置を決めることが出来ます。

 

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文字だらけの記事になってしまいましたが、何か参考になれば幸いです。

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