CLIP STUDIO PAINTで、大型3D素材の狙った場所を上手くズームアップする方法の解説です。
3Dレイヤー上で大型のオブジェクトを操作する際、画面に写したいところに思うようにカメラを寄せられなかったり、無理にズームアップしようとしてパースが歪んでしまったりしませんか?そんな時はこの方法を使えば、簡単に思い通りの位置に視点を合わせられます。
手順1:小型のオブジェクトを同レイヤー上に追加
一部をアップしたい3Dオブジェクトの同レイヤー上に、小型のオブジェクトを貼り付けます。
このオブジェクトは後で削除するのでなんでも構いませんが、なるべく小さめのものにしてください。その置いたオブジェクトの中央が水平線の位置になります。
個人的にはデッサン人形がイメージも湧きやすくおすすめです。
キャンバス上にドロップするとどこに行ったか分からなくなる可能性もあるので、素材パレットの下部の貼り付けアイコンをクリックして貼り付けるのがおすすめ。
別レイヤーでは意味が無いので、必ず大型オブジェクトのあるレイヤーが選択された状態で追加を行って下さい。
↓少し分かりにくいですが、ど真ん中下部に人形を貼り付けました。
手順2:追加したオブジェクトを写したい位置に移動
追加したオブジェクトを、ズームにしたい位置に移動させます。
マニュピレーターで動かすのが難しければ、サブツール詳細パレットの「配置」>「位置」のスライダーで動かしてみてください。
↓大体の位置でOK。このように空に浮かせても大丈夫です。
手順3:追加したオブジェクトに注視させる
追加したオブジェクトを選択し、下部に出ている3D操作のバーの「+」のマーク(注視マーク)をクリックします。
すると、そのオブジェクトを画面いっぱいに写すように、3D空間がズームされます。
手順4:カメラを調整する
追加オブジェクト上部に出る3D操作のバー(↓)で、カメラの位置を調整します。
左3つがカメラの回転・左右上下移動・前後移動です。
不要であればオブジェクトを削除して、完了!
たったこれだけなので、是非覚えておきましょう!
背景セット上にデッサン人形を置きたい場合も、先にデッサン人形を適当な位置に置き、一度注視させてから、少しずつ調整していく方が手早く上手く合わせられるかと思います。
その他「【ClipStudio】3D素材を思い通りにセッティングするコツ」も宜しければご覧下さい。