Blenderのシェーダーで、画像テクスチャを使わずに作成した食べ物のマテリアルのノードの組み方(ややこしい)をいくつか公開してみます。
- 基本設定(必須項目有り)
- テクスチャ座標について
- 食べ物のマテリアルの色設定のコツ
- クッキー(細かい表面)
- クッキー(粗い表面)
- スコーン
- パイ(要改善)
- 天ぷら
- ドーナツ
- からあげ
- みかんの皮
- みかんシャーベット
- バームクーヘン
基本設定(必須項目有り)
以下で紹介するシェーダーの、シェーダー以外の設定です。
- オブジェクト(モンキー)は初期値サイズのまま。
- レンダービュー、サンを強さ5で設置。
- 特筆がない限りサブディビジョンサーフェスはビューポート・レンダー共に2。
- マテリアルタブ>設定>ディスプレイスメントを「ディスプレイスメントとバンプ」に設定。からあげなど、オブジェクトの輪郭に凹凸を出すタイプのものは、これがオンになっていないとバンプを設定しても変化がありません。
テクスチャ座標について
テクスチャ座標の繋ぐ部分は違いを知らずにあまり気にせず、適当に生成かオブジェクトに繋いでいたのですが、マニュアルによると…
Texture Coordinate (テクスチャ座標)ノード — Blender Manual
Generated (生成)
変形前のメッシュの頂点位置から自動的に生成されたテクスチャ座標。座標は、サーフェスのアニメーション時でも保持します。未変形のメッシュのバウンディングボックス上で0.0から1.0の範囲。Object(オブジェクト)
座標のソースとしてオブジェクトを使用します。多くの場合、空の状態で使用されます。オブジェクトの特定のポイントに小さな画像を配置する簡単な方法です。このオブジェクトをアニメートして、テクスチャをサーフェス内で移動することもできます。
…とのことでした。正直読んでもさっぱりなのですが…分かる人はお好みで切り替えて調整してみてください…。
食べ物のマテリアルの色設定のコツ
下記で具体的に紹介する食べ物以外でも、基本的なコツとして覚えておきたいのが、「サブサーフェス」の色を設定することです。
サブサーフェス・スキャタリングとは、光が半透明な物体の表面を透過し、内部で散乱した後に表面から出て行くメカニズムのこと。食べ物は大抵わずかにでも透過する質感なので、これを設定した方がリアルな質感が出ます。
色の選び方は、実物や写真(強めの光が当たっている部分)を参考にするのがベストですが、大体は表面の色より少し彩度の高い、色相を若干暖色寄りに動かしたものを選ぶと良いでしょう。
サブサーフェスの値は、そのものの質感によって調整してみてください。透け感が高いものほど値を上げます。
クッキー(細かい表面)
マテリアルタブ>設定>ディスプレイスメントをバンプのみにして、輪郭をスムーズにしても良いかと思います。
クッキー(粗い表面)
もう少しザクザクした感じで焦げ目も感じ取れるクッキー。カラーランプの色をもっと濃くしても良いかと。
チョコ味
チョコ味にしたい場合はこんな感じに色と値を編集。細かい方でやっても良いですね。
スコーン
重めのスコーン。サブサーフェスの色をもう少し黄み寄りにして値を0.15くらいにした方が良いかも。
パイ(要改善)
パイの表面の生地を目指したもの。これは要改善…。揚げ物感もある。
(マテリアルタブ>設定>ディスプレイスメントを「ディスプレイスメントとバンプ」に設定必須)
天ぷら
ということで上のディスプレイスメントのスケールを0.3に上げて天ぷら。あんまり上げるととげとげし過ぎるのである程度はジオメトリでやるべし。サブサーフェスの値も0.5程度にすると白っぽくなって衣感が増す。
(マテリアルタブ>設定>ディスプレイスメントを「ディスプレイスメントとバンプ」に設定必須)
ドーナツ
有名なBlenderグルの動画で作成していたものほぼそのままのはず。やっぱり画像テクスチャとのカケ合わせで中間の色の薄い部分が必要ですね。
からあげ
これはサブディビジョンサーフェイスを3に上げています。でも2の方がザクザク感が大きくてそれらしいかも。
(マテリアルタブ>設定>ディスプレイスメントを「ディスプレイスメントとバンプ」に設定必須)
みかんの皮
偶然出来た。
みかんシャーベット
上のディスプレイスメント以前を削除して、サブサーフェスを0.6、粗さを0、スペキュラーとクリアコートを1にしたもの。偶然出来た。
バームクーヘン
別記事をどうぞ↓
他にも調整中のものがあるので、納得いくように出来たら追加したいです~。